お知らせ
news2018.06.15
プラーナを取り込む
プラーナとは生命エネルギーのことをいいます。
チャラカサンヒターでは、呼吸や循環などの身体の組織や機能を維持し、精神、感覚器官の活動や全てのダートゥ、消化、胎児をつくるエネルギ―で、喜びや活気の源であり、あらゆる原動力になるものといわれていて、すべての生命活動はプラーナによって成り立っています。
アーユルヴェーダで健康のために重要視されているアグニ(消化力)もプラーナと密接に関わっています。
体内のアグニが弱まると消化力が低下し、アーマが蓄積することで様々な病気の原因となってしまいますが、アーユルヴェーダの内科の定義では、『体の中のアグニを治療することが内科学』といわれているほど、健康のためには消化力を重要視しています。
そのアグニに火をつけ活性させるものがプラーナで、プラーナとアグニは連動しています。
プラーナがきちんと機能していることはアグニを活性させ、肉体と精神のためにとても重要なのです。
私たちが生きていくためには欠かせないプラーナですが、プラーナを体内に取り入れる方法の一つが『呼吸』です。
ヨガをされる方はご存知だと思いますが、プラーナを体に取り入れる行為のことを「プラーナヤーマ」といい、呼吸法のことをいいます。
プラーナは脳の視床下部にあり、息を吸うことで交感神経を、息を吐くことで副交感神経を刺激しバランスをとっているので、呼吸のコントロールは心をコントロールすることであり、アーユルヴェーダでは、呼吸が生命、精神、感情、感覚器官を満たすといわれています。
また、プラーナは食事からも取り入れることができます。
新鮮な食べ物、作ってすぐの出来たての食べ物、旬の食材はプラーナが多く含まれています。
逆に、冷凍食品やインスタント食品、添加物や農薬を含む食材、古く時間の経ってしまった食べ物は、プラーナもなくなってしまって、元気になるエネルギーがありません。
なるべく新鮮でプラーナの多く含んだ食べ物を摂るように心掛けてみて下さいね。